【ALCS】サバイバル・ゲーム【Game 6】

今年もやってきました。サバイバル・ゲームは最終章へ。


MLBアメリカン・リーグのチャンピオンを決める戦いは第7戦にもつれこみました。
今年の決定カードは、NY Yankees vs BOS Redsox・・去年と一緒です。

もう何度も見たこの対決。リーグでは同じ東地区に在籍する、因縁の2チームです。
レッドソックスからみれば"宿敵"、ヤンキースからみれば・・・まぁ"ラスボス"ですかね。

えーと、MEMORIZEの過去ログすらないので去年イロイロ書いた内容をおぼえていませんが・・(汗


さて、試合はなんといってもバトルサイボーグと化したカート・シリング投手がヤンキース打線に立ちはだかります。
足首を痛め、血を滲ませながら、仲間のため、自らのプライドのため。
ま、もっとも打線というより個々の強打者をねじ伏せるといった感じかな。

対するヤンキースの先発投手はジョン・リーバー。背番号22の後継者(前任:ロジャー・クレメンス)も粘ります。
こちらは豪球というよりは丁寧に左右のコーナーを変化球も交えて突く感じかな。まさに粘り。


ボストン先制。バリテックがタイムリー、まさかのベルホーンが3ランHR。
マーク・ベルホーン・・・去年は居ませんでしたねこのひと。絶好調時の出塁率はかなりすごいデス。
相手にとっては異様に抑えにくい左打者です。ポジションはセカンド。高木浩之
(実は中継見てません)


ヤンキース反撃は7回。"元"(ぁ 天才バッターのバーニー・ウィリアムスのHR。あのイチロー憧れのバーニー。背番号は51
ちなみにヤンクスの外野陣はキャッチャーから見て
 55      51      11
と並びます(何?


ボストンは8回のマウンドに先発ローテの一角(・∀・)アローヨ!!を送り込みます。
思えば去年のDS、シーズン中は先発ローテで不振だったシンカー投手デレク・ロウがクローザ−として大活躍しました。
そして今年は、第3戦で不調だった(・∀・)アローヨ!!がセットアッパーとして、チームの勝利に貢献します。


さて、事件はBOS4-2NYYの1アウトランナー1塁(ジータ−:レフト前タイムリー)で起こります。
打席はロドリーことA-RODことアレックス・ロドリゲス
ひっかけた打球は力なく1塁線をフラフラと転がる。
(・∀・)アローヨ!!が拾って一瞬、ベースカバーに来ているだろう一塁手を見る。
居ない、急いでロドリーにタッチ。
アウト。。。。え!?

(・∀・)アローヨ!!のグラブからボールがこぼれる。ボールはファールグラウンドを転々と。。。
1塁ランナーのジータ−がガッツポーズをしながら生還・・・BOS4-3NYY


と思いきや何やら一塁塁審前で(・∀・)アローヨ!!が座り込んで抗議・・・中断


なるほどVTRで確認するとバッターランナーのロドリーが(・∀・)アローヨ!!の左手をはたいてボールを弾き飛ばしています。
審判団は少しの協議の後、バッターアウト。得点取り消し、ランナー1塁へ戻れ、のコール。



ロドリーのプレーは故意だったと思った。バレてしまった以上は守備妨害でアウト&ランナーバック。
やっと打線が繋がりを見せ反撃ムードが高まってきたところだったので、バレるかギリギリのところで敢行した。
あの場面(8回裏)で一気にいかないと勝てないと思ったからに違いない。
批難覚悟でやった。自分が批難されようが、チームが勝てればまったく問題ない。
スーパースターが見せた"勝利への餓え"


その前のデレク・ジータ−のタイムリーは、スライダーを見事に捕えていた。
ジーターが観客を魅了するのは正攻法・真っ向勝負の上で極限のプレイをするからだ。
この選手はなんでも出来る。その気になればHRも量産出来るだろうし、セーフティバントも出来るだろう。
勝つためにどういうプレイをするか、それをよく心得ている。。。ロドリーにはまだ出来ない領域

実はヤンキースにはそれが出来るプレイヤーがもうひとり居る、少なくとも僕はそう思う。


松井秀喜がそう。
僕らはこの選手の"本気"を知らなかった。日本では狭い東京ドームでのHRに隠されて見えなかった。
MLBで2年目になって思った。実はわざと見せてくれなかったんじゃないか、と。

高校時代、甲子園でのあの敬遠劇がなかったら、今の勝つためのプレイをする松井秀喜はなかったはず。。。


9回裏。先頭打者の松井は四球で出塁。しかし後続が倒れ4-2のまま試合は終了し、対戦成績はBOS3-3NYYとなった。


サバイバル・ゲームは最終章へと続く。