World Baseball Classic 2009(日本代表編 其ノ弐)

準決勝はアメリカ戦
日本の先発はやっぱり松坂大輔アメリカは当初予想されていた(前回でも先発投手だった)ジェイク・ピービーではなくロイ・オズワルトでした。オズワルトは2000年シドニー五輪の金メダリストで、2004年、2005年と連続で20勝をあげています。
前回の日米戦はイチローの先頭打者ホームランに始まりA-RODのサヨナラヒットで終わりましたが、今回は松坂がアメリカの緊急召集メンバーであったブライアン・ロバーツ内野手の先頭打者HRを被弾します。
2回裏に日本が追いつき3回表にアメリカが勝ち越し迎えた4回裏、5安打と犠牲フライ、ロバーツのエラーなども絡み一挙に5点をあげ逆転。その後は杉内-田中-馬原、そして最後はダルビッシュとつなぎ、アメリカを9-4でくだしました。
前回大会での敗戦の雪辱を果たした日本ですが、最強メンバーとは言い難かった今回のアメリカ代表チームに対してなのか、イチロー外野手は「特別な感情が湧いてこないことが 特別」とコメントを残しました。


勝戦は今大会5度目の日韓戦
日本の先発は前回のキューバ戦で好投した岩隈、韓国の先発は今大会対日本戦で2勝をあげている奉重根ポン・ジュングン)。
さすがに3度目の奉なら打ち込めるだろうと思っていましたが、日本の拙攻が目立ち、点差の開かない展開。それでも8回に岩村内野手の犠牲フライで2点差にした時に勝利を確信したものです。
3−2で迎えた9回裏、昨日の解説の予想は外れ、胴上げ投手になるべくダルビッシュがマウンドにあがります。クローザーが本職ではないけれど、この場面では日本の誇る最高の投手を出すべき・・・去年の日本シリーズの岸投手のように。前の対戦で負け投手になってしまった韓国にリベンジする機会をもらったダルビッシュですが、1アウトから2者連続で四球を与えてしまい、李?浩(イ・ボムホ内野手に同点打を許してしまいます。なおも2アウト1,2塁ですが、僕はサヨナラ負けの予感は感じてませんでした。
勝戦で延長突入、きっと相手がベネズエラだったらこんな1点を争う展開にはならなかったはず・・正直、決勝の相手が韓国だった事に感謝。MLBの選手はきっとどこかでオープン戦の感覚になってしまってるはずだから、本気で勝たなきゃいけない気になれなかったように思えます。
10回表、3月24日だというのに早くも今年のハイライトとなるイチロー外野手のセンター前タイムリーで日本が2点勝ち越しました。きっと日本中が勝利を確信したに違いない。そして・・・
ダルビッシュが最後の打者から三振を奪いゲームセット!投手中心を象徴するように前大会と同じように奪三振で優勝を決めてくれました。


心底からナイスゲームといいたい試合を久々に見れました。ありがとう、そしておめでとう侍ジャパン



※写真は浜松町〜新橋間にて